2020年12月31日、日本中の視聴者に歌でエールを送りたい、そんな思いを込めて私たちは今年の紅白歌合戦を作り上げたいと思っています。 新型コロナウイルスの感染が拡大した今年、世界は一変し様々な分野に深刻な影響が出ています。 NHKでは7月からウィズコロナ・プロジェクト「みんなでエール」をスタートし、日本赤十字社や中央共同募金会へのチャリティーを通じてコロナと向き合い頑張っている人々を支援してきました。 今年は数多くのライブやフェスが延期や中止となり、音楽やエンターテインメントは不要不急なものとまで言われました。日本国内で感染者が増え続けている中、不安を抱えながらマスクをつけ、ソーシャルディスタンスを守り、物理的に離れて生活しなければならない新しい生活様式。こんな時に心の距離を縮めてくれるもの、それは音楽だと思います。 今こそアーティストたちの思いのこもった歌でみんなにエールを送りたい。 コロナによって傷つき疲れ切っている人々の心を癒し、少しでも明るい気持ちで2021年を迎えて欲しい。今年の紅白歌合戦のテーマにはそんな思いがこめられています。